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防犯ガラスとは? 性能・メリット・デメリットを解説

 住まいと暮らし
2026.7.14

「窓」の強い味方!防犯ガラスの性能・メリットは?

私たちにとって、家の入口といえばドアですが、「侵入窃盗」においては、“窓”が侵入口となるケースがトップクラスに多く、その中でも代表的な手口が「ガラス破り」といわれています。中でも一戸建て住宅は、特に窓ガラスを破って室内へ侵入する事件が多く発生しています。

そこで注目されているのが、『防犯ガラス』です。
この記事では、防犯の現場に関わるプロの視点から、防犯ガラスの仕組みや性能、メリット・デメリット、導入時の注意点まで詳しくご紹介します。

なぜ窓の防犯対策が重要なのか?

警察庁発表のデータによると、住宅侵入の多くが「窓」から行われていることが分かります。
特に一戸建て住宅では、「ガラス破り」による侵入が代表的な手口のひとつに挙げられています。
※ 令和7年は5,802件。侵入手口全体の約42.2%(警察庁『住まいる防犯110番』)

犯行者は、”短時間で侵入できる家”を狙う傾向があります。
誰にも見られず、気づかれず、さっと盗って、素早く逃げられる。これが犯行者の理想です。


なので、以下のような状況を嫌います。
 • 時間がかかる
 • 音が出る
 • 人目につきやすい

つまり、防犯対策で重要なのは、犯行者に“侵入を諦めさせること”。
防犯ガラスは、「侵入に時間をかけさせる」という点で非常に有効な対策です。

「防犯ガラス」とは? 普通のガラスとの違い

防犯ガラスとは、2枚のガラスの間に強靭な特殊フィルムを挟み込んだ合わせガラスです。

一般的な窓ガラス(フロートガラス)は、比較的簡単に割れてしまい、割れると大きく穴が開きます。
一方、防犯ガラスは、たとえ1枚目のガラスが割られても、特殊フィルムと2枚目のガラスが防ぐため、そう簡単には穴が開きません。
その結果、侵入までに時間がかかり、犯行を諦めやすくなるというコンセプトです。


防犯ガラスの主なメリット

1. ガラス破りの時間を稼ぐ

前述の通り、最大のメリットは、侵入に時間をかけさせられることです。
通常のガラスに比べて、破壊するまでに時間と労力がかかるため、途中で諦めさせる効果が期待できます。

2. 割れても飛散しにくい

2枚のガラスの間に特殊なフィルムが挟まっているため、ガラスが割れても破片が飛び散りにくい特徴があります。

そのため、
 • 台風
 • 地震
 • 子どもの衝突
などにおける安全対策としても役立ちます。



台風でもビクともしない防犯ガラスのイメージ

3. UVカット・遮音性能を持つ製品もある

製品によっては、
 • 紫外線カット
 • 遮音性能
 • 断熱性能
を兼ね備えたものもあります。

防犯だけでなく、住環境の快適性向上につながる点も魅力です。



防犯ガラスのデメリット・注意点

1. 普通のガラスより価格が高い

防犯ガラスは特殊構造のため、一般的なガラスより費用が高くなります。
窓サイズや仕様によって価格は異なりますが、通常のガラスよりコストがかかる点は理解しておきましょう。

2. “割れないガラス”ではない

防犯ガラスは“絶対に破壊されない無敵のガラス”ではありません。

あくまで、
 • 侵入を困難にする
 • 貫通までの時間を稼ぐ
 • 諦めさせる
ことを目的としたガラスです。

強力な特殊工具を使ったり、充分に時間をかけたりできる状況であれば、侵入を許す可能性もあります。

3. すべての窓に簡単に後付けできるとは限らない

防犯ガラスは、合わせガラス構造のため、通常のガラスより分厚く、重くなります。
お使いのサッシによっては、ガラスを入れる溝が狭くて防犯ガラスが入らなかったり、窓の建て付けが弱く重いガラスを支えられないといった場合があるため、施工前の確認が必要です。



防犯ガラスと間違えられやすい、「強化ガラス」「網入りガラス」との違いは?

どちらも、防犯ガラスとは異なる性能のガラスを指します。混同されやすいため、簡単にご紹介します。

「強化ガラス」
台風などの強風や衝撃に耐えられるよう、普通のガラスより丈夫に作られたガラスです。万が一割れてしまっても、ガラス全体が粉々の粒状になるため、ケガのリスクを減らすメリットもあります。
ただし、面の衝撃には強い反面、一点に集中して強い力が加わると割れやすく、防犯のために開発された防犯ガラスとは用途が異なります。

「網入りガラス」
金属のワイヤーが入っており、見るからに強そうですが、こちらは火災などが発生した際に、ガラスの飛散や炎の広がりを抑える目的のものです。強化ガラスと同じく、防犯性能はもっていません。

CPマーク付き防犯ガラス

防犯性能を重視するなら、「CPマーク」の付いた製品がおすすめです。

CPマークとは、警察庁・国土交通省・経済産業省や建物部品関係の民間団体などが定めた防犯性能試験をクリアした建物部品に与えられる認定マークです。
「Crime Prevention(=防犯)」を意味しており、一定時間以上、侵入攻撃に耐えられる性能基準を満たした製品のみが認定されます。

防犯ガラスに限らず、防犯対策商品を選ぶ際は、CPマークの有無もチェックすると安心です。

CPマーク付き防犯ガラス

防犯ガラスだけで安心? 実は“鍵かけ”も重要です

防犯ガラスを導入しても、「鍵」の対策を行っていない場合は、不十分となる場合があります。
ここでいう「鍵」とは、窓の補助錠や、キー・暗証番号式のクレセントなどのことを指します。

※クレセントとは?:窓についている三日月型の金具です。窓の密閉度を高め、断熱性や防音性を高めることを目的とした締め金具です。

例えば、次のような状態では、窓の防犯性は下がってしまいます。
 • 窓に鍵が付いていない(クレセントのみ)
 • 窓の鍵が付いていても、締める習慣がない・キーが差しっぱなしになっている
 • 窓の鍵が古い・壊れている・ちゃんと締まらない
 • 雨戸やシャッターにロック機能がない

そのため、防犯ガラスを導入する際は、次のような防犯対策用品と組み合わせることが重要です。
 • 窓の鍵(補助錠)
 • 面格子(室内設置型もあります)
 • 音や光を出すセンサー機器
 • 防犯カメラ


風景写真

窓の防犯対策は、侵入窃盗をはたらく犯行者に対して、とても効果的です。

防犯のプロである町の鍵屋では、鍵交換だけでなく、住宅の防犯対策についてもご相談いただけます。

 • 窓まわりの防犯対策
 • 補助錠の取り付け
 • 防犯性の高い鍵への交換
 • 侵入窃盗対策のご相談

など、住まいの防犯で気になることがあればお気軽にご相談ください。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。